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2025.10.22

TOHOシネマズ梅田にて舞台挨拶付き先行上映会が行われました

10月17日(金)にTOHOシネマズ梅田で行われた舞台挨拶付き先行上映会の様子をお届け致します。

満員の客席から大きな拍手で迎えられ、多部純子役の吉永小百合さん、北山悦子役の天海祐希さん、阪本順治監督が登壇されました。

冒頭、吉永さんは「全国封切まであと2週間になりました。毎晩、ドキドキ、ハラハラ、胃が痛くなる思いをしていますが、今日、みなさんがご覧になってどんな風にお感じになるのかとても楽しみですし、また心配でもあります」と緊張気味に挨拶をされました。

続いて、天海さんは「急に取り調べ室からここに来ているのでちょっと緊張しています。『今日は取り調べられないな』と思って。今日は登山にやってまいりました。小百合さんと撮影期間を一緒に過ごすことができて、また阪本監督のもとで一つの方向に向かって、頂点を目指してがんばってきた映画です。たくさんの想いが詰まっています」と自身の代表作のことを絡めて笑いを誘いました。

阪本監督は「昨今はスマホ、パソコンで映画をご覧になる方がいますが、大きなスクリーンで見てほしいのが一番の願いです。大きな画面と共に、風の音、息、そういうものが鮮明に聞こえると思うので、映画の醍醐味をお楽しみください」と会場へ呼びかけました。

吉永さんは、自身が演じた純子のモデルである田部井淳子さんについて「一度お目にかかったら、みんなが虜になってしまうくらいチャーミングな方。私がやっているラジオの番組へ2012年に来てくださったのですが、元気が良くて『素敵だな』とファンになりました。それから長い年月が経ちましたが今回、映画化ということで飛び上がるくらい嬉しくて。そういう想いで、この映画に入りました」と印象を語りました。

そんな純子を支える悦子役の天海さんは、あらためて吉永さんとの共演について「毎日、幸せでした。そして私はずっとお仕事をさせていただきたいと思っていた阪本監督とご一緒でき、現場は映画を愛するかたまりでした」と充実した毎日だったそうです。

仲睦まじい吉永さん、天海さんの様子を見て、阪本監督が「吉永さん、天海さんのことをなんておっしゃっているんでしたっけ?」と話を振ると、吉永さんは「アニキ」と一言。阪本監督は「そうなんですよ。だから間に入れないんですよ、僕は。すごい絆なので」と苦笑い。吉永さんが「(天海さんは)頼れる方なので、そのようにお呼びしているんです」と愛称の由来について触れると、天海さんは「私は(吉永さんの)傍らに支えていますので」と手を膝の上に置いて、しゃがみ込むようなポージングで観客を笑わせました。

劇中で純子が「できないことはない」といろんな挑戦をしていることにちなみ、司会者から「今後、挑戦したいことは?」と尋ねられると、

阪本監督は「田部井淳子さんのご著書を読むと、いろんな国の異文化に接したことも楽しかったと書かれていました。必ずその土地の布地や民族的なピアスを持って帰るなど、異文化に触れていらっしゃったそうです。僕も未開の土地など、日本を越境して異文化で映画を撮りたい。そのときはお二人(吉永さん、天海さん)をお連れします」と答え、天海さんは「自分から『こういうこと』というより、『天海にこんなことをやらせてみたい』と思われる方が嬉しいので、(挑戦したいことは)あまりないんです。でもまた小百合さんとご一緒したいですし、阪本監督に呼んでいただける役者になりたいです」、吉永さんは「いろんなスポーツが好きでやってきましたが、太極拳をやってみたかったんです。でもちょっと無理かもしれないので、ずっと続けている水泳をこれからもやっていきたいです」と3人はそれぞれ回答をしました。

そして最後に、吉永さんは「今日は監督の妹さんがこの会場にお見えになっていると伺いました。私の方は、学生時代に馬術部で一緒にがんばった仲間も来てくれています。いろいろな方がお見えになっていますが、それぞれ感じ方や受け止め方が違うと思います。この映画をご覧になった後、ご家族やお子さんなどみなさんに話して、たくさんの方に劇場へ来ていただけますよう、心から願っております」、天海さんは「一生懸命、みんなで頂点を目指して作った映画です。ぜひ、みなさんの心になにかが刺さりますように。そして多部純子さんのように、ご自分の毎日を一歩一歩、ゆっくりでも構いませんのでまっすぐ進まれますように」、阪本監督は「今日来られているみなさんにだけ、特別にお伝えします。内緒なんですけど、この映画は2回目が1番おもしろいんです」と話し、にこやかなムードで大阪での舞台挨拶を終えた。

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