第38回東京国際映画祭のオープニング作品上映! | NEWS | 映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』
主演:吉永小百合、監督:阪本順治、脚本:坂口理子、音楽:安川午朗、原案:田部井淳子「人生、山あり“時々”谷あり」(潮出出版)、製作総指揮:木下直哉 10月31日(金)全国公開
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2025.10.27
第38回東京国際映画祭のオープニング作品上映!
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10月27日(月)に開幕を迎えた第38回東京国際映画祭にて、オープニング作品として上映されました。上映に先駆けて行われたレッドカーペット、オープニングセレモニー、舞台挨拶には吉永小百合さん、のんさん、阪本順治監督が登壇されました。その模様をお届けいたします。
レッドカーペットに登場した吉永さん。この日は、田部井淳子さんの写真を複写した白の帯、お太鼓には田部井さんが撮られたエベレストと月の写真があしらわれ、着物のピンクと紫は帯に合わせご自身で選ばれた色味の華やかなお着物姿を披露。のんさんは肩を出したブラウンのシックなドレスで登場し、観客から大きな拍手で迎えられました。
まず、阪本順治監督が「本日は東京国際映画祭のオープニングにお越しいただきありがとうございます。スマホやPCの画面ではなく、大きなスクリーン、迫力のある音響でご堪能ください」と挨拶され、続いて、吉永さん、のんさんも東京国際映画祭のオープニング作品の上映に足を運んでくれた観客に感謝を伝えました。
吉永さんは、田部井淳子さんがモデルの多部純子を演じられたことについて聞かれると「田部井さんには2012年にお目にかかっていて、それ以来明るく積極的で生き生きとした彼女のファンでした。山には20代の頃によく登っていました。本作で富士山やそのほかの色々な山に登って、大変では?と聞かれますが、とても幸せな時間でした」とお話され、多部純子の青年期を演じたのんさんは共演シーンは無かったものの、オールアップの時にプロデューサーらに止められながらも、吉永さんが一人で現場に来てくれたことを回顧し「富山の山での撮影で、駅からも離れていて来にくい場所だったんですけど、サプライズで吉永さんが現場にお1人で駆けつけてくださり喜びでいっぱいでした」と語りました。
阪本監督は、吉永さんとのんさんが同一人物を演じることについて2人にアドバイスしたことを問われると「田部井さんの本や出演されていたテレビを見て、キャラクターを箇条書きにしてお2人に伝えました。あとのんさんには吉永さんの昔の映画を観てもらいイメージをつかんでもらいました」と役作りの裏側を明かしました。
そして、吉永さんはレッドカーペットを歩いた感想を「日本でレッドカーペットを歩くのはほぼ初めて。たくさんの方の応援を実感しました。以前はモントリオールで歩かせていただきましたが、やはり日本は格別でした」とお話され、のんは「本当にうれしかった、吉永さん、阪本監督と3人で私も歩けたのが幸せでした」、阪本監督は「吉永さんとレッドカーペットを歩けるなんてでも思ってもいなかった。あと1km位あっても良いですね」と笑いを誘いました。また、東京国際映画祭を契機に“世界の田部井”がさらに加速するのではないかと問われると「まずは国内のお客様に感動していただくということが優先されるのですが、先日行ったサンセバスティアン映画祭でオーストリアの著名な登山家ゲルリンデさんにお会いした時、“つい最近、誰か田部井淳子さんの映画を撮ってくれないかしらって仲間と話していたんですけど、それが今年公開されると聞いてとっても驚きでした”と言われて色々な国に田部井さんのファンの方がいるんだなと実感しました」と世界での飛躍にもさらなる期待をのぞかせました。
締めの挨拶で、のんさんは「今日はお越しいただきありがとうございます。吉永さん、阪本監督と楽しくお話ができて幸せです。この映画をご覧いただくと、私もこんなふうに生きられたらなと、少し人生が豊かになると思いますので、楽しんでください」とコメントし、吉永さんは「撮影中はのんさんと話す機会がなく、今日こうやってずっと一緒にいられて嬉しいです。映画をご覧になって、皆さんのお心に届きますよう願っています」とお話されました。阪本監督は「今日ご覧になっていただき気に入っていただけましたら、公開中に知り合いを誘って来てください。監督だから言えるここだけの話をしますよ、この映画は二回目が一番面白いです!」と締め、終始和やかに終了しました。