NEWS

2025.11.13

大ヒット御礼舞台挨拶レポート

吉永さん・佐藤さんから紫綬褒章受章の“サプライズ祝福”に阪本順治監督感涙!最高の舞台挨拶に!!

11月10日(月)TOHOシネマズ 日本橋にて、大ヒット御礼舞台挨拶が行われました。司会者から呼び込まれ、大きな拍手の中で吉永小百合さん、佐藤浩市さん、阪本順治監督が登壇されました。

吉永さんは「今日は劇場にお越しいただきありがとうございます。私もこちらの劇場で時々映画を拝見させていただきますが、とても観やすい小屋ですので、映画を楽しんでいってください。公開から10日間、毎日毎日皆様に映画をご覧いただけることを祈る思いでおります」とご挨拶されました。続いて、佐藤さんは「公開されてからもう10日も経つんですね。監督は2回目が面白いとおっしゃっていますが、皆様何回ご覧になりましたか。劇場でご覧いただき、ありがとうございます」と御礼を述べました。阪本監督は「本日は吉永さん、佐藤さんのお二人と舞台挨拶の場に立てることができて光栄です。吉永さんとは2作目ですが、佐藤さんとは11作目です。佐藤さんは現場に呼んでいなくても早く来るんですが、今回はさらに早く来ていて、お迎えする座長の吉永さんが先にいなければと、迷惑でした(笑)。今度会ったら言わなければと思っていました」と場を和ませ、それを受けて佐藤さんは「それは失礼しました」と恐縮しきり。

司会者から公開後のレビューやSNSで「見ごたえのある人間ドラマでした。田部井淳子さんの情熱と愛と生き様は、子どもたちにしっかりと伝わり、そこからさらに次の世代へと受け継がれていくように思います。」「エンドクレジットが涙で滲んだのは久しぶりでした。自分ももっと前向きに強く生きなければと勇気をたくさん貰ったので、また明日から頑張れそうです」「『みなさん本当にありがとう。百万遍もありがとう。』いろんな人に感謝の気持ちを伝えたくなる作品です」「今日2回目を観て来ました。監督が言っていたように、確かに2回目が面白いです」などと感動の声が多数あがっていることについて、聞かれた阪本監督は「ありがとうございます。いろんなところで2回目が一番面白いと言って来ましたが、本当に一番面白いのは3回目です」と場内の笑いを誘いました。

吉永さんは「私はまだ公開してから劇場で1回しか観ていないので、もう1回は公開中に劇場で観ようと思っています。サン・セバスティアン国際映画祭で上映されたときは結構笑い声が場内で聞かれたようなので、静かに真剣に見て頂ける日本でも笑って楽しく観て頂けると嬉しいかなと思っています」とお話されました。佐藤さんは先ほどの現場入りの出来事を「僕が現場に早く行くのは、自分の中のプランと現場やセットの雰囲気を確認したいからで……」と釈明しつつ、「できるだけ吉永さんとの垣根を取り払ってやりたかったので、クスッと笑える夫婦の関係性も観ていただけると嬉しいです」と本作の見どころを語りました。

役への思い入れを聞かれた吉永さんは「田部井淳子さんにお目にかかって、朗らかな様子にファンになりました。南アジアの民族衣装とピアスをされていて、いつかピアスをしたいなとは思っていたのですが、今回映画の時に田部井さんを演じるのであれば!とピアスを開けました。田部井さんの想いは映画が終わってからもジワジワと感じられると思います。“百万遍もありがとう。”という言葉が胸に響いています」と語られました。
佐藤さんは役作りについて聞かれると「特別なことは無かったです。10年、20年、30年と続く中で夫婦の想いは変わっていく。当初は少し忸怩たる想いがあったかもしれませんが理解して変わっていく様子も楽しんでいただけると」とコメントしました。

また演じられた多部家の家族の関係性をどう表したか聞かれると吉永さんは「若葉竜也さんは、少しハードな表現もありましたが、しっかりとした良い俳優さんだと思います。木村文乃さんは優しい雰囲気が出ています」佐藤さんは「若葉君が演じた真太郎へ想いがいつか伝わるだろうと思ってやっていました」とそれぞれ語りました。

本作が世界中の映画祭で上映されたり、東京国際映画祭のオープニング作品に選出され、世界に羽ばたくことについて阪本監督は「田部井淳子さんは世界中の山を踏破しているので、登山家の方々にはご存じの方も多くリスペクトされていますが、山に縁が無い方にも、逆境に立ち向かう姿や家族の様子は普遍的なものなのでどなたにも届いてほしいです」とコメントし、さらなる世界での飛躍に期待をのぞかせました。

最後の質問の後に、11月2日(日)に発表された阪本監督の紫綬褒章受章をうけて、サプライズで佐藤さんから花束、吉永さんからはワインをプレゼント。

佐藤さんは「初めてお会いした時は、褒章をもらうような監督とは思えなかった(笑)。おめでとうございます!」吉永さんは「自宅のワインセラーからもってきた1996年のシャトーマルゴーです。阪本監督はコツコツと苦労されながらも素晴らしい作品を世に出されてきました。『てっぺんの向こうにあなたがいる』で再びご一緒できてうれしいですし、こういうものを作りたいと思うものをこれからも作っていっていただきたいと思います。褒章受章は本当に“バンザイ!”という感じですね」とお祝いの言葉を述べられました。2人からのサプライズを受けた阪本監督は感涙。感動的なシーンを迎えフォトセッションへ。

締めのコメントで佐藤さんは「本当に今日はありがとうございます。阪本監督はこれからもまだいろいろあると思いますが、三度観ろということなので皆さんぜひ劇場でご覧ください」吉永さんは「ムビチケで映画を観ようとおもって劇場に行ったのですが、やり方がわからなくて係の方に伺って観ることができました。同じような方もいるかと思いますが、ぜひ劇場でご覧ください」阪本監督は「人生で忘れられないような舞台挨拶になりました。観ていただいて、みなさんの想像や先入観をいい意味で裏切るような作品になっていればよいなと思っています。今日は真面目に終わります」とそれぞれあいさつし、感動的な舞台挨拶は終了いたしました。

ニュース一覧へ戻る